川崎競馬場外売り場の一コマ

アンパンとコーヒー牛乳

これが現役馬券生活者の晩飯でありんす。

「兄さん、どうだい調子は？」 「ダメだ。良い目が出ねぇ～！」・・よくある時代劇ＴＶの１シーンだ。

しかし、ここ川崎競馬の場外売り場では、アチコチでこのシーンを見掛ける。

どこ吹く風の オッサンたちの挨拶に使われているからだ。
他人事には、トンと興味の無い どこ吹く風のオッサンたちが、
最近興味を抱いている事がある。

夕方になると、一組のカップルが遣って来るが、その女性の方に注目が集まって いる。

年は３０歳くらいと若いのだが、
万札を２～３枚、機械に放り込み馬券を買う 姿や、払い戻し窓口で札束をバッグに仕舞い込む姿が目撃されているらしいのだ。

ひとたび、この女性が払い戻し窓口に立つと、周りのどこ吹く風のオッサンたちの 顔のシワが、緊張感で伸び縮みを始める。

馬券を買う時の、ハズレ馬券を捨てる時 の、バッグに札束を仕舞う時の、この女の顔が、「ホントのどこ吹く風！」・・だろう。

今日も、カップルの男の方が、女性の買った馬券を覗き込み、目を丸くして 苦笑いをしている。そして、換金して２人は、早々と立ち去った。

今頃は、ホテルで ディナーのフルコースか・・？

相変わらず、俺の右手にはアンパン、左手にコーヒー 牛乳が握られている。
（　ムグ・グゥ・・中国製の水増しアンコだな、中身は・・！）

間もなく、川崎ナイター競馬の最終レースがスタートする。

ドキドキ・ハラハラ・・！ それが済んだら、９時の鐘を後ろで聞きながら、家に帰って眠るだけ・・。 こんな風に、俺の白い一日が終わりを告げる・・。　　チ～ン♪