2013年8月22日木曜日

地方場外馬券売り場の界隈

ある夕暮れの、地方場外馬券売り場とある風景~

「ガラ・ガラ・ガラ・・ガシャン!」 場外売り場の横に有るくすり屋さんの、店じまいの時間が遣って来た。 カツラを被った、70歳ぐらいの爺さんが、シャッターを閉めている。

・・ガラ・ガラ! 「ぢ、の痛みに、ホト・ホト・・お困りの方」・・と手書きの 広告を貼り付けている。・・フッフ、「ホト・ホト」とは、良い表現だ。

その光景が目に浮かぶ。カツラの爺さんが考えたのか、「ホト・ホト」参ったぜ。

「死ぬほど疲れている方に、すぐ効く即効薬があります」 素晴らしい!
思わず試したくなる誘い文句である。

競馬で勝ったら、 「オヤジ、死ぬほど疲れているんだが!」 と店を尋ねて見ようと思っている。

「ガラ・ガラ・グワラ・・ガシャン!」 道を隔てた一軒の黒いシャッターが開いた。
営業時間が始まったようだ。 外に出された看板の電気が入れられた。・・「大人のおもちゃ」 ・・ビカ・ビカ! 夫婦で経営しているのだろうか?

・大人のおもちゃで十分に、 楽しませて貰った風の、サッパリ顔の爺さんと、私の人生はあなたにムチャ クチャにされた風の、サングラスのオバサンの2人で遣っているようである。

ある夕暮れの・・とある風景。
立ち並ぶソープ館に、 怪しげなくすり屋さんとおもちゃ屋さん。

そんな風景に、何気なく溶け込んだ 場外売り場が、そっと・・佇んでいる。
・フッフ、そこが松っさんの仕事場なのだよ。

「オッと、行けネェ~・・ワシの営業時間が始まったようだ!」・・ガラ・ガラ!

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