馬券自動発券機!
「ん?い、生きてやがったか、・・あの爺さん!」
ここ半年、姿を見せなかったが・・てっきり死んだと思っていた。
カラフルな青シャツをたなびかせながら、目の前を自転車でス~イ・スイ!
捜せば、2階で隣りの友人に講釈を垂れている。
血色も良く、立ち上がって手振り身振り・・完全に蘇っている。
半年前は、顔は蒼白く眉間にシワを寄せて、あの世の右足とこの世の
左足で、足音も気配も無く歩いていた。
フワリ・・フワフワ!
「レース番号が記載されていません。」・・から始まり、
「開催場の記載が・・」 「かけ引きが間違って・・」 「金額の表示が・・」
・・と発券機の案内アナウンスを連呼させる爺さん。
そして、最後のオチが・・。
「このレースは、すでに締め切られています。」
1枚買うのにどれだけ掛かる?
しかし、2階と3階では、こうも顔ぶれが違う者だろうか?
見たことも無い顔ばかりである。どうりで爺さんを見つけれなかった訳だ。
3階まで上がって来れなくなったか、
あるいは窓口のオバサンたちが、昔なが
らに対応してくれるからだろうか?
まぁ~いい。爺さん、ガンバレ!
前の席の別の爺さんが、「買い目を書き間違えた」・・と
ぼやいていた。
隣りのオッサンが、「オバサンの居る窓口で、買ったの
だったら・・言えば打ち直してくれるが、自動発券機で買ったらモウ完全にダメだ!」
本当だろうか?まぁ~あてにしない方が良い。
ここに居る人達は、生きてるのか死んでしまったのか、嘘かホントか
分からないトコロが有るからなぁ~! ・・クワバラ・・クワバラ! ・・フッフッフ!
そんな場外売り場に毎日足を運んでいる馬券生活者も、生きているのか死んでいるのか?
このままでは冬を越せない松っさんであった。
荒れる北九州記念で生き返ってやるぞ~
見てみるかい馬券生活者の成れの果てを!
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